膠芽腫について
再発膠芽腫
膠芽腫は治療を行っても再発することがあります。初発膠芽腫の治療を終えた後に再発した場合、「再発膠芽腫」と呼ばれます。
膠芽腫はなぜ再発するのか?
手術や放射線治療、化学療法が行われた時点で、腫瘍のほとんどが摘出または破壊されています。しかし、部位によっては腫瘍を全て取り除くことが難しく、その残った腫瘍細胞が大きくなったり、摘出した腫瘍周辺に浸潤して再発します。
再発膠芽腫の治療
再発膠芽腫には確立された標準治療がまだありません。再発の回数や進行に応じて治療法が選択されます。
- 手術・腫瘍が手術で取り除ける部位にある場合は、可能な限り腫瘍を摘出する。
- 放射線治療・高エネルギーのX線、ガンマ線または陽子線を頭部に当て、腫瘍細胞を破壊する。
- 化学療法・追加の抗がん剤投与で腫瘍細胞を破壊する。
- 血管新生阻害薬・腫瘍細胞に栄養を供給する血液の成長を抑制し腫瘍を餓死させる。
- 腫瘍治療電場療法・低強度の交流電場を脳内に発生させ、腫瘍細胞の増殖を阻害する治療法。日本では初発膠芽腫にのみ保険適用、再発膠芽腫については保険適用外
監修:埼玉医科大学 名誉教授 松谷 雅生先生